「話すように書く」
簡単そうですが、話し言葉と書き言葉は違うので、話すように書くのは結構、難しいものです。仕事柄、長年書き言葉に慣れ親しんでいると、自分では話し言葉を意識して書いてもどこか文章に硬さがあって、読み返してみて「なんか違う!」といつも思ってしまいます。だから、目下の私の課題は「話すように書くこと」。理想は、話し言葉にも書き言葉にも違いがなく、程よく品の良い仕上がりで両方使いこなせるようになること。

そんな、目標を持つきっかけとなったのが、最近、毎日欠かさず読んでいるメールマガジン「砂漠に水」との出合です。

まず、惹かれたのがタイトル。仕事柄と単純な興味から、100誌以上のメルマガを購読していますが、タイトルのセンスに惹かれて読むメルマガって意外と少ないです。検索対策を考えに考え、厳選したキーワードを吟味してつくられたタイトルのメルマガを多く目にしていると、「またか」と思うタイトルや、タイトルで内容まで透けて見えるようなメルマガにいささかうんざりしていたので、この短い、でも、メッセージのあるタイトルは強烈で新鮮。どうしたって、著者への興味が募ります。

それと、好きで信頼して読んでいるメルマガで紹介されていたというのも、読み始めた大きな要因でした。「砂漠に水」はフリークリエイターのための「営業のカンセツワザ」に紹介記事があったので、上記の理由もあり、すかさず購読申し込みしました。メルマガの相互紹介って頻繁に行われていますが、私はやみくもになんでも相互広告し合っているのではなく、筆者が納得・吟味して紹介しているものを選ぶようにしています。そのほうが、良質のメルマガに出合う確率は高いです。

そんなわけで、創刊号からやや遅れて購読し始めた「砂漠に水」ですが、読み始めてうなったのが、そのテンポの良さ。「TALK LIVE!」とメルマガに記されているように、話すように書かれている。それも適度な文章量で。

読み始めて「この人、うまいな~」とは常々思っていたのですが、筆者の杉山弘道氏はきっちり「話すように書く」ことを意識しながらメルマが書いてるんですね。それを確信したのが、「砂漠に水」9月1日放送じゃなくて書かれている第32滴の号。曰く

■私は【砂漠に水】を書くとき&発信するときに、
  超ローカル放送局:FMスギヤマのDJ、
  映画『アメリカン・グラフィティ』のウルフマン・ジャック気分で
  心地良くトーク・ライブしているつもりです。


あ~、そうだったのか! と得心し感激した私は、すぐさまファンレターを送りました(だって、いてもたってもいられなかったんだもん!)。

根強い人気があり、長く続けているメルマガも、話し言葉で書かれているものが多いように思います。「読者への親しみ感の醸成」と片づけるのは簡単ですが、これもある種、センスと力量がなければできないことと私は思います。それは、私のようにライター稼業をしている者にとっては結構、盲点かつ脅威で、書くことが実は本業でない人のほうがうまい気がしています(悔しいけど)。当の杉山氏も社長専属コンサルタントが本来の職業です。メールマガジン「セクシー心理学」のゆうきゆうさんもライターが本業ではないですよね。私の知っている人ではメルマガ「トランスマガジン」で「翻訳しよう」を書かれている荒井邦彦氏も話し言葉と書き言葉に違和感のない達人です。

「砂漠に水」の杉山氏はどうやら私と同世代。ということもあって、まだ会ったこともないくせに、私は勝手に同世代の書き手として馳星周と並び意識している人物です。というのも、ここ広島では、私の知る限りライター人口って少なく、意識できる同世代の書き手にはなかなかお目にかかれません(大先輩とか若手はいるにせよ…)。同世代でうまい書き手って、それだけで尊敬してしまうのです。で、単純にうれしい。

最後に、「砂漠に水」はどんな内容のメルマガか? それは、読んでいただければわかります。特に中小企業の経営者にはぜひともお読みただきたい! 杉山氏のように経営者に対してピシッとキレのあるひと言を言ってくれる人、きっと周りにはそういないはずです。ご購読はこちら! カミガキのイチオシです!!!