毎月、月の終わりには事務所の近くにある「のら屋」で昼食をとり、その足で天満宮へお参りに行くことにしています。無事ひと月が終わったという感謝と来月もがんばります、と神様に誓い、滋味あふれるのら屋の日替わり定食を堪能し、自分をねぎらうことにしています。



午後一時過ぎ、ランチのピークを過ぎたあたりを見計らってのら屋へ。テーブルで待つ間、ふと横の本棚を見ると鮮やかな水色の背表紙。「あ!」と思い、手に取ると、やはりそうでした。



本の書名は「ヒロシマをさがそう」。ひと月ほど前、ブッククロッシング・ジャパンの本の交換会のとき目にしたのがこの本でした。同席した友人Yが持ち帰ったのですが、後日、「あの本、とてもいい本です!」と言っていて、彼女の母君が現在読んでいるとのこと。昨年、亡くなられた井出三千男氏の写真も載っているということで、非常に気になる本だったのです。まさか、のら屋で出逢うとは!

私たち、ヒロシマっ子は小・中・高と常に授業で平和学習の時間があり、原爆や平和について学びます。毎年、8月6日には平和祈念式典が行われ、地元の新聞・テレビもか欠かすことなく特集を組みます。原爆ドームや平和公園には修学旅行生や海外からの観光客も訪れます。

でも。
広島市内には、原爆ドーム以外にも被爆した建物や被爆の傷跡を今に伝える証が残っているにもかかわらず、知らずに過ごしています。原爆後の広島については子供のころから学習しても、原爆前の広島を知る機会はとても少ない気がします。

この
ヒロシマをさがそう」を読み進めていくと、たくさんの発見があります。意外な建物が被爆建物であったことを知り、被爆前の広島の街も様子もうかがい知ることができます。平和学習は子供だけのものでなく、大人になった今でも“知る”べきことはまだまだある、と気づかされました。

定食ができあがる間、ページをめくっていて「本当にいい本だなぁ」と思い、店主の方にそのことを伝えると「でしょ。よかったらどうぞ。私は頼めば、また手に入るから」と言ってくださり、購入して帰りました。

先にこの本を手にした友人Yも言っていましたが「だれかに教えたくなる本」、それが
ヒロシマをさがそう」です。私もこの本を読んで、夫や子供の顔がすぐに思い浮かびました。教えたい、すすめたい! と思える一冊。広島に住んでいる人は、この本をガイド役にヒロシマを探す旅に出ることをおすすめしたいです。今までと違う目で広島の街を見つめることができるに違いありません。





ヒロシマをさがそう―原爆を見た建物 (文明の庫双書) ヒロシマをさがそう―原爆を見た建物 (文明の庫双書)
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2006-09



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