タクシー運転手から見て
 東京で一番かわいい女の子が多い街
 どこだと思いますか?

 それは、恵比寿なんだそうです。

 理由は、
 流行りの飲食店が多く
 銀座ほど敷居が高くないため
 若くてかわいい女の子が集まるのだとか。

 高校時代から都内で遊びまくってきた
 タクシー運転手が言うのですから
 間違いないでしょう。

 そのタクシー運転手とは
 下田大気さん。

 「タクシー運転手になって人生大逆転! 」
 の著者です。

 表紙の本人の顔を見て
 なんだか誰かに似ているな~と
 思ったら……

 お父さんは
 直木賞作家・志茂田景樹氏。
 どうりで、よく似ています。

 親の七光をすでに高校時代に使い果たし、
 20代と30代で二度の自己破産を経験。

 人生のどん底から再起するため
 タクシー運転手となり
 1年目で年収800万円を稼ぎだしたという
 下田大気さんのハチャメチャな半生と
 タクシー運転手として彼がどのように再起を図ってきたか
 を述べたのがこの本です。

 ほぼ再起不能と言っていいほどの最悪な状態から
 彼がタクシー業界に入り
 リーマンショック後の業界が最も受難な時期に
 カリスマ運転手と言われるまでに変わることができたのは
 なぜか?

 高校時代からパーティー三昧で
 遊び歩いていた経験が
 窮地に陥った彼を救うことになります。

 歌舞伎町、六本木を庭のように
 遊び歩いてきたからこそ
 土地勘があり、客筋が読めた。

 それがタクシー運転手になってからの
 彼の強みになったのです。

 人生、どこに逆転のきっかけが転がっているか
 分かりませんね。

 ほかにも
 タクシー業界の動向、働き方
 タクシー運転手としての戦略などが書かれていて
 非常に興味深い内容になっています。

 運転手として経験した
 面白エピソードもコラムとして挿入されていて
 楽しいです。

 そして、圧巻は巻末のコラム
 「父・志茂田景樹に人生相談」。

 実際に下田さんが
 父親の景樹氏に
 自分の半生を振り返り、その時々の自分を
 父親がどう感じ、対処してきたのかを
 「人生相談」という形式で問い
 景樹氏が答えているのですが

 さすが突飛なファッションも伊達ではない
 直木賞作家!

 父親として、人として、男として
 息子を見つめてきた様子を率直に語っていて
 素敵だなと思いました。

 本書も夫からの受け売り本ですが
 この人生相談部分に夫の赤線が入りまくりだったことは
 言うまでもありません。

 タクシー運転手として再起してからの
 下田大気さんの清々しい生き方に
 触れることができる1冊。お勧めです!




 1メーター730円の先に1日の売上があり、年収があり、貯金額がある。
 1メーターの重みについて書かれていたのが印象的でした。