妻、職場の女性、客先の女性経営者……
 のことが分からない!
 とお嘆きの貴兄に。


 夫婦でなくても
 異性の心(男ごころ、女ごころ)を
 理解したいと思う方に
 ぜひ、ご一読をおすすめしたい本があります。

 黒川伊保子さんの
 「夫婦脳 ―夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか」
 です。

 黒川さんは
 わたしにとって「目からウロコ」の書
 「LOVE BRAIN ―行為を紡ぐ男性脳 言葉を紡ぐ女性脳 」
 の著者。 

 女性が男性を理解するために
 男性が女性を理解するために
 「あ~、そういうことだったのか!」という
 男性脳と女性脳のしくみと感じ方の違いを
 脳科学に基づき、実に分かりやすく説いてくれる人です。

 そんな黒川さんが
 「夫婦の脳」の違いにフォーカスして
 記した1冊が「夫婦脳」というタイトルのこの本です。

 妻の愚痴や相談、悩みを聞き、
 なんとかしようとすればするほど
 妻は逆ギレしたり、不機嫌になっていったりして
 戸惑いを隠せない、というケース
 とても多いです。

 妻のことを理解しよう、寄り添おうとすればするほど
 妻は機嫌を損ね、ますます会話が減っていく……
 という悩み
 わたしも何人もの男性から聞いてきました。

 夫のみなさん
 妻は具体的な解決策や結論を
 夫に求めていません!

 妻が夫に求めているのは
 愚痴や悩みや相談を抱える自分を
 「本当にそうだね」「大変だったね」
 とねぎらい、ほんの一瞬甘やかしてくれること
 だけ。「だけ」です!

 「女は褒めてほしいわけじゃない。わかってほしいのである

 本書にあるこの一行こそが妻の本音、いえ、
 女の本音なのです。

 逆に、男性は女性に
 わかってほしいのではなく、褒めてほしい
 のかもしれません。

 「妻の言うことは主語がなく、抽象的でよく分からない」
 「妻は、その度に言うことが違う」
 「妻は過去の不満をまるで昨日のことのように思い出しては、
  自分を責める」
 など、妻の諸症状に悩まされている既婚男性の皆さん
 諦めてください。

 それらはすべて「女性脳」の特質。
 多分、変えられません。

 でも、変えることはできなくても
 女性脳の特質、特徴を知っておけば
 対策は打てるので、家庭内不和は避けられるはず。

 家庭に限らず、職場や客先の女性に接する場合にも
 本書で「女性脳」の傾向を知ることで
 円滑、円満な関係が築けることでしょう。

 女性の皆さんも
 「夫脳」「男性脳」を知ることで
 すれ違いに必要以上に落ち込んだり、気に病むことも
 なくなるはず。

 だって、根本的に
 男性の脳と女性の脳には違いがあるのですから。


 実は、この本
 友人が「ぜひ、読んで」と勧めてくれた本で

 夫が先に読み、その後にわたしが読んだところ
 夫が赤線を付けている箇所と
 わたしが付箋を付ける箇所が
 まったく一致しませんでした。

 結婚19年、人もうらやむ仲良し夫婦を
 自称しているわが夫婦でさえ
 思いっきり“すれ違って”いることが分かって
 面白かったです。

 個人的には
 わたしの「協調性のなさ」は
 女でありながら、脳自体は男性脳化していて
 女性の輪に入れない、協調できないのだ
 ということがよく分かりました。

 他の女性が「かわいい~」というものに同調できなかったり
 女友達からの抽象的な悩み相談にイラついたりするのは
 まるっきり「男性脳」的な反応。

 だからら、わたし、女の友達が少ないんだ
 (男の友達も少ないけど……)。

 ともあれ
 いろ~んな意味で
 異性の脳の傾向を理解し
 日常的なすれ違いを解決するのに役立つ本です。

 近い間柄なのに、ぎくしゃくしている男女の関わりに
 きっと、本書が福音をもたらすことでしょう。




 息子を持つ母親にも参考になると思います。
 あ~、わたしにも息子がいたら、こんなふうに育てたい!