見た目の影響力って
 あなどれないですね・・・

 中学生のとき
 母親に
 「赤い服が似合うね」
 と言われて以来、

 素直にそれを信じ
 50前の今まで、赤を好んで着てきました。

 そして、出合ったこのタイトル
 「赤を身につけるとなぜもてるのか?」

 はて?
 赤を身につけてきた歴は長いつもりだけど
 全然もてていないぞ!

 という素朴な疑問が
 この本を購入したきっかけでした。

 色、温度、手触り、重さ、音、味、においなど
 感覚的な刺激が
 いかに判断や行動に影響を及ぼすか
 数多くの実験結果と合わせて紹介されているのが
 本です。

 例えば
 スポーツやゲームなどでは
 赤を着たチームには自信が生まれ
 対戦相手や審判からも有利な反応を引き出せる
 という結論が実験により導き出されていて

 スポーツやゲームでは赤いウェアやユニフォームを着用しよう
 と本書には書かれています。

 しかし……

 わたしが住む地元の球団は
 赤がチームカラーで、ユニフォームも赤ですが
 常勝しているわけではありません。


 本書は、実験から導き出される結論が
 正しいかそうでないか検証するのが目的ではなく

 色や温度、手触りなどの環境上の要素を
 意識し、生活や仕事に応用することで
 パフォーマンスを上げたり、よりよい成果を得ることができる
 と教えてくれます。

 身長の高さは
 成長期を過ぎると、変えようがありませんが
 位置や姿勢により
 相手より高く見せることも低く見せることも可能です。

 人前でプレゼンや講義をするとき
 客先と交渉するとき
 異性を口説くとき

 どのような「見せ方」をすれば
 好ましい結果が出せるか
 そのヒントを本書から得ることができます。

 一読者としては
 実験についての記述は飛ばして
 結論だけ読みたい、知りたい
 という思いに駆られましたが

 テルアビブ大学の心理学科教授の著書である以上
 実験についての記述は必須なのでしょう。

 本のタイトルになっている
 「赤を身につけるとなぜもてるのか?」のほかに
 「商談に勝つ椅子、負ける椅子」
 「冬になるとなぜ気持ちが沈むのか?」
 「選挙に勝つと背が高くなる?」

 といった興味深いテーマの11章で構成されているので
 自分が知りたい章から読んでいくのもよいでしょう。

 「身体化された認知」について
 理解を深めることができる1冊です。



 この本を読んで、これからも
 赤を身につけていこうと思った次第です。