ライター・カミガキ 臨機応変日記

好きな言葉は「臨機応変」。 変幻自在、しなやかに強く、信じるままにわが道を行くライター・カミガキの日々の奮闘・思い・気づきを綴ります。

2007年05月

最近、読書においてまったく冒険をしなくなった。という反省から、手にとった一冊がのこの作品。佐藤江梨子主演でこの夏、映画が公開されるらしいと知り、興味を持ちました。



なるほど、映像にすると小説以上に面白いと思います。この作品、おそらく、映像を思い描きながら読んだほうが楽しめる気がします。



でも、amazon のレビューを見ればわかるように、かなり好みが分かれる作品という気がします。ものすごく嫌悪感や抵抗感を持つか、とてつもなく魅力を感じるか。



私は、おそるおそる読んだ割にはわりとすっと入っていけ、楽しめました。女優志望の主人公の自意識過剰ぶり、思い込みの激しさが他人事とは思えなかったからかもしれません(とんでもなく勘違いした“若かりしころ”が私にもあったので・・・)。



田舎の描写がとことんリアルで、笑っちゃうほど共感。かつて私も、田舎独特の「あの感じ」がたまらなく嫌で、早くここを飛び出したい、とばかり思っていたものです。でも、それも、結局は自分の心象風景を映しただけに違いなく・・・



妹の清深の「描かずにはおれない」衝動、描くことで現実を乗り越え、内面のバランスをとっていく様は、描き手や書き手に共通する一面を表していると思いました。



冒険してみてよかった~と思えた一冊。この作品、早く映画で見てみたいです。







腑抜けども、悲しみの愛を見せろ 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
価格:¥ 470(税込)
発売日:2007-05-15




中学生のころだったか、テレビで見た「阿修羅のごとく」というドラマが強烈で、その脚本を書いたのが向田邦子という人と知り、10代の後半、彼女のエッセイと小説にハマリました。



中川一政の書や絵を知ったのも彼女の影響。向田さんの料理本は現在進行形でわがやの必須本です。



今でいうキャリアウーマンの走りで、黒づくめのファッション、お手製のモダンな帽子、大胆な水着姿・・・と、若かりしころの彼女の写真はどれもキマッテいて、憧れたものです。その写真の多くを、彼女の恋人であったらしい写真家が撮影したものと知ったのは、数年前。「なるほど」と深く納得しました。



文庫の新刊の広告に、このタイトルを見つけ、向田邦子の“恋のすべて”を知りたくて一気読みしたのがこの本。自称・向田マニアの私が知らない「もうひとつの恋」があったのです。



読後、なんと奥ゆかしい“昭和の女”の恋愛かと、じんときました。異性に対する恋や愛を輝かせるのは「敬」の感情であることをしみじみ感じました。その人とともに仕事したひと時、間違いなく向田邦子は輝いていたに違いない、そう確信した一冊。生涯、そんな経験がひとつでもあれば、乗り越えていけるものは多く、女にとっては宝石以上の宝ものでしょう。





向田邦子恋のすべて 向田邦子恋のすべて
価格:¥ 760(税込)
発売日:2007-05

芥川賞作家の大庭みな子氏の訃報を知りました。



地元の編集プロダクションに転職早々、担当した東広島とその周辺地域の観光ガイドブック。その仕事で接点を持ったのが大庭みな子さんでした。もう14,5年前の話。



東京生まれの大庭さんは、少女時代、父親の転勤先の東広島(西条町)で育ち、賀茂高等女学校(現広島県立賀茂高校)卒。終戦の年、被爆後の広島で被爆者の救護隊をした経験があるとのこと。



東広島にゆかりのある人物として、過去、大庭さんが東広島に寄せて書かれた原稿を再掲したく、そのお願いでコンタクトをとったことがありました。そのとき、原稿掲載の了承や写真の手配など、一連の事務作業をしてくださったのが大庭さんの夫君、利雄さんでした。



おそらく、当時から利雄さんは作家の妻のマネジメントを担当されていたのだと思います。天下の芥川賞作家に一地方都市から原稿掲載のお願いをすること自体、若かった私にはドキドキハラハラもので、果たしてちゃんと返事をいただけるのか、断られたらどうしよう・・・とそんな心配ばかりしていました。



けれど、返ってきたのは丁寧で律儀な利雄さんからのお手紙。お願いしていた大庭さんの写真もきちんと同封されており、とても感動したのでした。このとき、作家の妻を支える利雄さんの存在を知り、憧れました。



1996年、脳梗塞で倒れ、半身不随の車椅子生活になった大庭さんをなおもかわらず支えられたのが利雄さんです(その様子は2003年2月9日放送のNHK「週刊ブックレビュー」の記事にあります)。



大庭さんが作家として本格的に執筆活動をはじめたのは、夫君の転勤先であったアラスカと言います。妻の才能の開花を支え、最後まで寄り添われた利雄さんの存在は、大庭みな子さんにとってかけがえのない宝であったに違いありません。合掌。





三匹の蟹 三匹の蟹
価格:¥ 1,103(税込)
発売日:1992-05



私は翻訳はできませんが、翻訳会社のメルマガに「SOHOしよう」というテーマで連載を担当していたことがあります。フリーランスやSOHOという形態で仕事をしている翻訳者も多いとのことで、一人で仕事していくための心構えや対応などをお伝えしていました。



そのメルマガが、【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語- です。創刊2000年といいますから、メルマガとしても歴史があり、翻訳会社配信のメルマガのさきがけといってもいいでしょう。





この【トランスマガジン】で新連載がスタートします。その名も「翻訳者のためのパソコン徹底活用講座」。パソコン通の男性スタッフさんが翻訳者に「ぜひ、知っておいてほしい!」といパソコン知識を活用のヒントを紹介していく模様。実際、社内でも彼が自作したパソコンが大活躍していて、自ら企画書まで作成して上司にかけあっているというから本格的です。



翻訳者に限らず、パソコンを使って仕事をしている方々にも興味深い内容になっています。興味のある方は、ぜひ、ご一読を!



【トランスマガジン】-翻訳会社が教えるプロの英語-
新連載「翻訳者のためのパソコン徹底活用講座」


広島そごうで開催の画家「安野光雅の世界」展。最終日に滑り込んできました。



安野光雅氏の絵を知ったのはちょうど小学一年生のころ。親が買ってくれた全集物の絵本の中に彼の挿絵があったのを記憶しています。三角帽子をかぶったやせた小人(?)たちや、野草の中に暮らす妖精。本好きで夢見がちな子供だった私は、彼の挿絵を眺めるたび、想像力をかきたてられたものでした。



その絵を書いた画家が安野光雅という人と知るのはずっとあと、中学生になったあたり。当時、美術部で将来、イラストレーターになる夢を持っていた私は、父が定期的に買ってきてくれる雑誌「芸術新潮」を穴があくほど読んでいました。彼が津和野出身ということを知り、中国五県つながりというだけで身近に感じたものでした。



成人して、実家に米国からの交換留学生がホームステイしたことがったのですが、彼女が帰国する際におみやげにと渡したのが安野光雅の『あいうえおの本 』。けれど、おかしなもので自分が母親になり、子供に絵本を買い与える立場になってからは一冊も彼の本を手にしたことがありませんでした。私の中では彼の絵本は子供用というより、どこまでも大人向けという感覚があるのかもしれません(言い訳がましいですが…)。



そんなわけで、たまたま広島市内に出たついでに、最終日とも知らず出向いた「安野光雅の世界」展。原画を見るのは初めてで、それだけで十分感動ものでしたが、かつて絵本で見た『ふしぎなえ』のこびとたち、『野の花と小人たち』に描かれた妖精を見ることができてうれしかったです。いつのまにか口元が緩み、にやにや。





中でも『みちの辺の花』に描かれた可憐な花たちの絵と大作の『繪本 平家物語』に心動かされました。特に『絵本 平家物語』は布地に描かれており、ぼかしやにじみが効果的で、平家物語の場面場面が静かに、それでいてドラマチックに描かれているさまに感動。



普段、美術館へ行っても図録を買わないのが常の私も、今回ばかりは購入。子供たちに見せ、気に入った絵の本を買ってやることにしました。帰宅後、早速尋ねたら、二人とも『ふしぎなえ』にリクエストがありました。アルファベットを習い始める長女には『ABCの本』を買ってやろうと思っていたのですが、興味の対象が違っていたようです。







安野光雅の世界―1974→2001 安野光雅の世界―1974→2001
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2001-03

 



仕事でお世話になっているパンダ工房の岡田さんからメール。拙著が「IT関係のメルマガに載っていましたよ」との知らせを受けました。早速、確認。本当だ、ちゃんと書評が掲載されているではありませんか!



そのメルマガとは、毎週金曜日発行
の「@IT自分戦略研究所 Weekly」。今回の新着本として『仕事で差がつくできるメール術
が紹介されているのです。うれしいぃ~!!!



一部抜粋しますと・・・



■仕事で差がつくできるメール術

 神垣あゆみ著

 青春出版社 2007年2月



電子メールはすっかり普及している。かしこまった書簡と違い、効率や手軽さの方が
優先されがちではあるが、ビジネスで使うなら最低限のマナーに配慮が必要だ。だが
いざ電子メールのビジネスマナーを学ぼうとしても、意外といい手掛かりがないのが
実情ではないだろうか。



本書は著者が日刊で発行しているメールマガジン「仕事美人のメール作法」をもとに
再編集したものだ。電子メールと同じように横書きで、見開きで1つの項目となるよ
うに細かくまとめられているので気軽に読める。パラパラと目を通すだけでも「そう
か、こうすればいいのか」と気付くことがあるはずだ。



続きは「@IT自分戦略研究所ブックガイド」の4月23日のおすすめの記事でお読みいただけます。



書評を書いてくださったのは、ITライターの加山恵美さん。うれしくなって思わず、お礼メールを出してしまいました。加山さんの記事は「ITmedia オルタナティブ・ブログ」でも読めます。



アマゾンのレビューもうれしいですが、こうしてちゃんと書評として取り上げていただくのもとてもうれしいです。



数多くメルマガは読んでいるほうですが、IT関係はさっぱりで、まさに盲点。教えてくれたパンダさんに大感謝です。







仕事で差がつくできるメール術 仕事で差がつくできるメール術
価格:¥ 767(税込)
発売日:2007-02

制作メンバーの一員として参加したサイトが完成したので、お知らせします!



【翻訳参考書マーケット】



技術翻訳を学ぶ人のための翻訳の本屋さんです。運営は広島にある技術翻訳会社 株式会社トランスワード



同社は自社で翻訳教本(参考書)を1998年から製作・出版しており、現在までに5冊の翻訳教本を独自にネット販売しています。同社のサイトから教本販売を独立させ、制作したのがこのサイトです。



こちらの技術翻訳教本の特徴は、すべてトランスワード社の社長、スタッフにより執筆された実務を反映した内容という点です。翻訳業務を通して得たノウハウが惜しみなく公開されており、同社の新人教育や翻訳教室のテキストとしても活用されています。さらに、翻訳学習者だけではなく、技術翻訳のレベルを知るため大手企業などが購入し、翻訳業務の発注につながってもいます(つまり、同社の翻訳力を提示する見本の役割も教本が果たしているのです)。



制作チームとしては、技術翻訳系のamazonを目指して制作に臨みました! 今後は、同社のメルマガ【トランスマガジン】の連載コラムを編集したSOHO翻訳者日記が新刊として控えているほか、今後はDVD教材なども販売予定です。



トランスワード【翻訳参考書マーケット】


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