ライター・カミガキ 臨機応変日記

好きな言葉は「臨機応変」。 変幻自在、しなやかに強く、信じるままにわが道を行くライター・カミガキの日々の奮闘・思い・気づきを綴ります。

2010年04月

山田詠美以来です。こんなに一人の作家にハマって読み続けているのは……
というわけで、今回も日垣隆本の紹介です。



スペシャルな技術を持っているのに
「お金もらわなくていい。タダでやりたい」
という人がいます。



独立し、プロとしてその仕事を始め、もう数年になるのに、そんなことを未だに言うなんて…。
そのひと言を聞いた途端、熱が冷め、自ずと距離を置くようになりました。
「だったら、タダでやってれば」
と思うからです。



どんな職種であれ、その仕事でプロとして生きていく(つまり、自分で商売をやっていく)以上、自分の労働の単価を決められないなんて…
そんなのプロと名乗らず、趣味で一生続けてればいいのに。その方が本人も気が楽なはず。



世界一利益に直結する「ウラ」経営学』の第2章 <価格常識のウソ>安売りは自分の首を絞めるだけ の中で、日垣さんは自分の原稿1枚の単価を、ギョーカイの相場からではなく「1カ月に必要なお金」割る「1カ月に書ける原稿量」で出し、最初から出版社や新聞社に求めたと言います。



そうすると、業界相場ではライター1年目から司馬遼太郎クラスだったと…。「それで注文が来なかったら、職を変えるしかない」という覚悟で臨んだと彼は言います。



 「安くて良かれと思って単価の低いものを売るとなると、個数をたくさん作らなくてはいけない。そうすると量を作ることだけに精一杯になってしまって、付加価値をつけることにアイデアもエネルギーも行かなくなる」と。



それに対し、対談相手の経営コンサルタントで税理士の岡本史郎氏は
 「品質が良ければ、見せ方や付加価値を工夫すれば、10倍にする余地もある
と。このくだりを読んだだけで、この本を買って良かったと思いました。



フリーランスでやっていくということは、自分の技術(腕)に単価を付けていくこと。
適正価格とは? と自問自答しつつ、自分に価格という負荷をかけ、創意工夫、努力をし、それに見合う質を追求しているのだから、冒頭の知人のような「タダでいいからやりたい」なんて発言、私には寝言としか思えないのです。



本書には、ほかにも興味深い項目がたくさんあります。
 「成功の証しだった高級外車を持つ意味」
 「新築後の出費を想定した積み立て金のススメ」
 「舵を切るには時間で区切るといい」



特に、第3章の<かけ算の経営戦略>衰退産業にこそチャンスが眠っている
がとても興味深く、勉強になりました。



本書で強く共感したのが次の一節。
 「優秀な経営者は小心者が多いんですよ。弱虫だから周辺の状況の変化などに敏感で対応ができる



これには深くうなづきました。だって、そういう人を身近に知っているから。なるほど、納得…
とにかく、下手な経営本読むより、この1冊で十分勇気とやる気とアイデアがわいてきます。





世界一利益に直結する「ウラ」経営学 世界一利益に直結する「ウラ」経営学
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2008-07-25


フリーランスで仕事をしている人には特におススメしたい1冊です!





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午前中に炊事・洗濯、仕事を済ませ、午後から一人、尾道へ。



ツイッター発・作者直筆POPフェア」を開催中の啓文社福屋ブックセンターを訪問するためです。このフェアが中国新聞の文化面で紹介された際、作者直筆POPのひとつとして、私のPOPも写真で紹介され、非常にありがたかったので、ぜひとも一度お礼に伺いたかったのです。



まずは、広島駅在来線4番ホームの駅そばで卵そばをたいらげ、腹ごしらえ。おみやげに山田屋の「黒もみじ」を購入し、いざ新幹線ホームへ(黒もみじは私の手土産の定番アイテム。黒いもみじまんじゅうなので、インパクトがあり、パッケージもおしゃれ!)。



乗車時から随時、ツイッターで実況しようとするも、まさかの充電切れで断念。とほほ…



広島から新幹線で福山へ。福山から在来線で尾道入り。福屋ブックセンターは尾道駅を出て、すぐ右側の建物2階にあります。



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胸を高鳴らせ、エスカレーターを上がりきると…ありました! 「ツイッター発・作者直筆POPフェアのコーナー」が。私の本もあるっ!!



小説、コミック、実用書など、さまざまなジャンルの本に、それぞれ個性豊かな直筆POPがラミネートされて付けてあります。縦書きあり、横書きあり、筆文字あり、イラスト入りあり…と1枚1枚チェックしていくのが楽しい。





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…と、コーナー付近に、「ツイッター発・作者直筆POPフェアのコーナー」仕掛け人の三島店長が! すかさず名乗り、名刺交換。いや~、本当にナイスな発案で、ありがたい限り。お礼を述べ、お土産と最新刊を進呈し、お店を後にしました。



このGWに尾道を訪れる方は、ぜひとも尾道駅横の啓文社福屋ブックセンターへお立ち寄りを! 旅先で本に出合うのも、またオツなものです。



目的を果たした私は、久しぶりの尾道の街を散策。海岸通りを歩き、途中、名物の「味付けちりめん」を2種購入。からさわのアイスもなかを尾道水道を眺めつつ、ぱくつき、サンモルテを目指すも、あいにく今日は定休日(ここのパンは、尾道訪問時には必ず買ってしまうほどおいしいのだ!)



尾道の商店街は長い。この長い商店街の先まで歩き続けるのが私の尾道訪問時の習慣になっています。新開と呼ばれる、いわゆるひとつの飲み屋街まで歩き、そこから駅方面へ向かって商店街を取って返すのがお約束。



今日は、偶然見つけた久保八幡神社へ立ち寄り、お参り&おみくじを引いて帰りました。引いたおみくじは「吉」。おみくじの裏面には「自然にある物には自ずから霊がある。造られた物には、人の力と魂がこもって居る。(中略)人も物も大切に、生かして使い、生かして働かせねばならぬ」とあり、思わず持ち帰ることにしました。



商店街の帰り道、昇福亭の「はっさく大福」と、桂馬蒲鉾商店の「柿天」「ごぼう天」「野菜天」などをおみやげに購入。



尾道駅から福山駅へ。新幹線乗車時間まで30分ほどあったので、駅ビルのレストランで生ビールで一息。そして、福山に立ち寄った際は必ず買って帰る保命酒の味醂をゲットし、広島行きの新幹線jに飛び乗り、帰途についたのでした。



尾道への往復で、ずっと読んでいたのが日垣隆氏の「どっからでもかかって来い!―売文生活日記」。今、日垣本がマイブームで、しばらく続きそうです。





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く~っっ!
やっぱり東京まで行ってよかった~!!



先週5月24日の土曜日、行ってきました。作家・日垣隆氏の「日垣式ノウハウ全公開」という公開イベント。都内および近郊を中心に、他県からの参加者も含め、270人の出席者で会場は熱気ムンムン。



それというのも、イベント1週間前から、参加者用のメーリングリストが開設され、あいうえお順に各自が自己紹介と日垣さんへの質問を表明することに。その質問に、仕事の合間を縫って日垣さんが答えるという趣向だったため、当日が近づくにつれ、興奮と期待が急上昇していたのです(多分、私だけでなく参加者全員!)。



イベント前から、日垣さんご本人と接点が持てるなんて、参加者としてはうれしい仕掛け。自分が主催のイベントにも、活用できるな、と早速ヒントをいただき!



定刻通り始まったイベントは
 第1部 日垣氏の衝撃動画を含む仕事場の紹介や仕事術の解説
 第2部 公開インタビュー
 第3部 参加者からの質問タイム
という構成。



もう、本当に飽きることなく、他の参加者と共に「日垣隆」の魅力を堪能できた4時間半でした。



でも、第2部の公開インタビューは、ちょっと物足りなかったな~。日垣さんの著書を読んでいれば、すでに書かれていることを改めて訊いているような箇所も結構あり、心の中で「もっと、そこ、深く突っ込んで~!!」と思うことしばしば。



参加者の中には、オタキング・岡田斗司夫さん(『いつまでもデブと思うなよ』の著者)もいらして(彼は一参加者として会費を払って出席していたのだ!)、第3部では岡田さんにも日垣さんからフリが入って、トーク炸裂。



予想もしない展開&おまけを楽しみつつ、やっぱり、会いたい人には“生”の本人に会いに行かなくては! という認識を新たにしたひと時でした。



そしてイベント終了後、広島から握りしめていった日垣さんの著書で、私が一番好きな
『戦場取材では食えなかったけれど』にサインしてもらったのでした(きゃい~ん!)。



唯一の心残りは、サインの後、質問するのが精いっぱいで握手してもらいそびれたこと。嗚呼……



グレーのオーダーメイドのスーツを上品に着こなした日垣さんは、間近で見ると51歳とは思えぬ精悍な顔立ちで、やっぱり優しい目をした人でした。



ミーハー精神全開で参加したイベントでしたが、これからの自分の進むべき方向、クリアすべき課題、すぐにできる行動を確認でき、元気100倍。



これから10年後、私も日垣さんみたいになっていたいと強く思い、そのために動き出すヒントを
沢山得ることができました。



会いたい人には会いに行く! これからも、そうできる自分でいよう。



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← 一生の宝ものにするぞ! っと。



日垣さんとの怒涛の質疑応答の模様、24日のイベントの様子は、彼のメルマガ「ガッキィファイター」でご覧になれます。おすすめです!








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4月22日あたりから書店にはそろそろ並び始めるかと思います。



神垣の最新刊『今すぐ使える!「メール」上達BOOK』



タイトル通り、すぐに使えるメールのフレーズ集です。
1時間もあれば、読み終えることができますので、ちょっとした出張や移動の際にお読みいただけるとうれしいです。それを念頭に、内容も装丁もコンパクト&ハンディな新書版になっています。



今回の新たな試みとして注目してほしいのは…
第2章の「相手の心をつかむプライベートメール86」。



この章では、主に携帯メールでのやりとりを想定し、かなりくだけた、でも、使えるフレーズを86挙げています。



実は、この章の原稿だけは、最初に編集者に送るのがものすっごく恥ずかしかったんです。



 相手のやる気を引き出す時の「励ます」フレーズ(P68)とか
 相手からの返信を受けた喜びを伝える「喜ぶ」フレーズ(P72)とか
 異性にアプローチするときの「仕掛けるフレーズ」(P85)とか…



20代の独身女子に戻ったつもりで書きましたが、現実の私は44歳(子持ち)。
自分で自分に「よ~書くわ~」と突っ込み入れながら、フレーズを書いたのですが、この原稿を若い男性編集者が最初に読むと思うと、も~、こっ恥ずかしくって……。



恥を忍んで書いた第2章は特に【しごび】読者には、きっと別の意味で楽しんでもらえると思います。神垣の“なりきり”ぶりをご堪能ください。



ということで、神垣あゆみ、5冊目の著書、どうぞよろしくお願いいたします。





今すぐ使える!「メール」上達BOOK 今すぐ使える!「メール」上達BOOK
価格:¥ 1,000(税込)
発売日:2010-04-23


後半の「実力アップトレーニング」も楽しいぞ!





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エグくて、グロくて、それでいてチャーミング…
そんな映画でした。



昨日のレディースデーを利用して、1000円で映画を観てきました。遅ればせながら「第9地区」を。



エイリアンが出てくるような映画、たとえ1000円でも、普通なら観に行かないのですが、週刊文春の映画評でも好評価だったので、これだけはチェックしておこうと上映時間ぎりぎりに駆け込んだ次第。



映画の途中で、つくづく思ったのは
「食べもの持ち込んでおかなくてよかった~」
ということ。飲み物さえ、口にするのがいやになってくる、リアルな描写が多いです(感染シーンとか、検査シーンとか…)。



でも、フィクションなのにノンフィクションのような妙な生々しさ、人間くささが漂っているんです、この映画。



通常、多くの映画は2時間の上映時間の枠の中で物語は完結するものですが、この映画は、希望と絶望をないまぜにし、派手なアクションシーンで突き進みながら、完結しないんです。



でも、「きっと、こうなるんだよな」と想像できる。その想像できる部分が、自分が同じ状況だったら、きっとそうするよね、とリアルに思わせてしまう説得力があるんです。



だから、観終わった後、すごく不思議な気分でした。食欲はわきませんでしたが…。



ユニークな映画の作り手って、まだまだ世界にいるんだと気づくことができたのもうれしい収穫でした。



舞台が南アフリカ・ヨハネスブルグっていう設定が、また渋いし、役者も魅力的。
「ブレードランナー」以来、心に残ったSF映画でした(SFって死語?)



●映画「第9地区」



 



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わ~い! 私の手書きPOPも載っとる~。



広島限定情報ですが……
今朝の中国新聞・文化面(13面)に



尾道・啓文社福屋ブックセンターで開催中の
 「ツィッター発・作者直筆POPフェア」
の記事が大きく掲載されています。



写真で神垣の手書きPOPも紹介されていて、うれしはずかし…。
この本のPOPを書きました↓





さらりと返せる、大人のメール表現334 さらりと返せる、大人のメール表現334
価格:¥ 1,300(税込)
発売日:2010-02-24



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日垣隆ファンの私も、この本は、多分読むことはないだろうと思っていました。でも・・・



とある土曜日の夜。
近所の書店で、うっかり手に取ってしまい、立ち読みしていたら涙が出てきた…。



このまま泣きながら、立ち読みしているわけにもいかないので、すぐに買って帰り、続きを自宅で一気読み。



新書を読んで、泣けたのは初めてです。



「戦場に行かなかった父から子へ」という序章。その中の「葬儀」という頁で



 『二〇〇七年七月、一七歳になった長女の海外留学出発前夜に、
  「生きてほしいと必死で祈っている俺たち親の顔を思い浮かべてほしい」
  と、父から娘に伝えたことがある。



この一節を読んだ途端、そこから先、文字を追いながら、涙が止まりませんでした。
でも、泣いた後、娘を持つ親として、彼と同じ覚悟を持って海外に旅立つ子を送り出せる母でいたいと強く思いました。



カバーの裏に「異色のインタビュー集」とありますが、企画・構成ともに秀逸で、読みだしたら止まりません。
おそらく、本書に登場する“戦場ジャーナリスト”という職業の人たちに興味がなくても…。



序章で泣き、戦場ジャーナリストとして世界中の戦地を駆け回った後バグパイプ奏者に転身した加藤健二郎氏へのインタビューに大笑いし、第二部 第三節「真実を伝える矜持」では、公開インタビューの熱すぎるやりとりがリアルに目に浮かび、会場にいた人がうらやましくて仕方ありませんでした。



読後、定価740円の数十倍はある中身の濃さと重みにうちひしがれ、「読んじゃったよ…」という満足感と脱力感ともつかぬ充足を覚えたのでした。



戦場にも、戦場ジャーナリストにも、興味のない人にこそ、お勧めしたい1冊です。





戦場取材では食えなかったけれど (幻冬舎新書) 戦場取材では食えなかったけれど (幻冬舎新書)
価格:¥ 777(税込)
発売日:2009-11


最後の「長いあとがき」がまた、読ませるんですねぇ。
読後、すぐに読むことを勧めた夫は、このあとがきが一番良かったと言ってました。



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