ライター・カミガキ 臨機応変日記

好きな言葉は「臨機応変」。 変幻自在、しなやかに強く、信じるままにわが道を行くライター・カミガキの日々の奮闘・思い・気づきを綴ります。

2015年01月

 文体は
 あまり好きではない(というか、ちょっとイラッとくる)。

 でも、書いている中身(というか、事実)が
 面白いので、それが帳消しになる……

 と、この本を読んで感じました。

 プロインタビュアーの吉田豪さんの著書
 「聞き出す力」

 この方、以前から気にはなっていたのですが
 最近、ネット界隈で話題になっている
 岡田斗司夫の一連の騒動で、やたらと
 この人が関連記事を書いていて

 「これは、やはり読まねば!」
 というおかしな衝動に駆られて
 購入してしまいました。

 冒頭に書いたように
 吉田豪節ともいえる、限りなく口語調の文体が
 わたしはなじめず、いちいちひっかかるのですが

 彼の取材時のリアルなエピソードが面白く
 ついつい引き込まれてしまった……
 という感じです。

 三國連太郎のコンプレックス、
 森喜朗元首相のデリカシーのなさ、
 空気を読み過ぎるくらい読むAKB・指原と
 とことんマイペースの元AKB・前田の対比、
 喧嘩上等の樹木希林 などなど

 リアルにインタビューした人だからこそ
 知り得るエピソードのオンパレード。

 最初は、プロインタビュアー吉田豪の
 インタビューの極意を探るつもりで読み始めたのですが

 そんな姑息なことは考えず
 ひたすら取材時のエピソードを追っている方が
 断然、楽しめます(当たり前か……)。

 本書を読んで感じたのは
 プロインタビュアーだからといって
 特別なテクニックを駆使しているわけではなく

 人と仕事をする上で守るべき「基本事項」を
 きちっと押さえている
 ということ。

 最後にある
 ミリオンセラー「聞く力」の著者
 阿川佐和子との対談からも垣間見れるように

 吉田豪という人
 外見の印象とは裏腹に
 常識のある、いいやつなんだと
 思います。

 相手が警戒しない人柄
 仕事のやりやすさ
 というのが
 最終的に“売れっ子”となるヒケツ
 であることを本書で再確認しました。

 個人的には
 彼が中二のとき、授業で
 当時、彼の夢の職業であったアニメーターを取材し

 収入や仕事内容を聞いた瞬間
 夢が一気に崩壊し
 パンクに走ったというエピソードが
 好きです。

 わたしは高二の夏に
 イラストレーターになるという夢を
 捨て去った過去がありますが

 現実を知らずに見る
 のんきな夢からは早くさめた方がいい
 という経験に吉田豪との共通点を
 無理やり見出せました。

 そんなことはさておき
 当代随一のプロインタビュアーならではの
 痛快エッセイ、ぜひご一読を!



 プロレスについての記述も多いのですが
 わたしにはよくわかりませんでした……。

 昨日、開催した「仕事美人トークカフェ」Vol.24は
 初めてのセレクトショップでの開催
 トークカフェ史上、最多の参加者
 そして、今年初の開催ということで

 いつもと少し違う雰囲気の中、開催したわけですが
 初めて尽くにしては、とってもやりやすかった!
 というのが、わたしの感想です。

 会場の「TOURBILLON/トゥールビヨン」
 思わず「かわいい!」「素敵!」と手に取りたくなる
 こだわり雑貨を扱うセレクトショップ。
 

 今回のゲスト、ささもとみわさんのご紹介で
 穏やかな空間とおいしいフランス製の紅茶をご提供いただきました。

 軽食は、第1回「仕事美人トークカフェ」のゲストにお迎えした
 藤原宮子さんのお店「レトワール・フリヨン」
 サンドイッチセットをお願いしたのですが
 ボリューミーでおいしく、期待通りの内容でした。
 
 そして、ゲストの
 メイクセラピスト・ささもとみわさん。

 持ち前の勘の良さで、
 自分の体験談や思いをきっちり押さえつつ
 分かりやすく、
 これまでのこと、今の仕事ぶり、これからのことを語ってくださって
 聞き手のわたしが一番やりやすかったんですよね。

 わたしのように美容全般に関心が薄い人間は
 ようわからん → 面倒くさい → もういい!
 と、やがて諦めの境地に向かってしまうのですが

 でも、ささもとさんのように
 等身大で、同世代感覚を大切に
 特定のブランドやメーカーに偏ることなく
 公平かつ誠実にアドバイスや提案してくれる専門家の存在は
 「自分を変える」きっかけと勇気を与えてくれます。

 メイクや肌のケアは、年齢とともに変わっていきます。
 だからこそ、的確・適切な道先案内人がいると
 心強いですよね。

 中身は完全におっさんだけど
 見た目は女性らしくあるために
 これからも、みわさんに付いていこうと
 誓ったわたしです。

 ご参加いただいた皆さん、
 ゲストのみわさん
 ありがとうございました。

 メイクの楽しさを知ると、毎日が少し輝き出します。
 ぜひ、みわさんのメイクレッスン、ご体験ください!
 
 ▼美衣食空間 うぃすてりあ

 あ、今年は「まゆマラソン」ならぬ
 「まゆリレー」が実現しそうな気配。楽しみ♪

 女性の友人知人から持ちかけられる
 人生相談を聞くのが苦手です。

 なぜなら、彼女の打ち明ける悩みを共に考え
 対策やアドバイスを返すと
 そのたびに「でも」「だって」と受け入れられず
 結局、似たような悩み話が堂々巡り。

 分かるんです、わたしも女だから。

 悩みに対する明確な回答がほしいわけではない。
 ただ、話を聞いて共感してほしいだけだってこと。

 でも、わたしは
 基本的に悩みを人に相談しないし
 自分で解決してしまう性質なので
 悩みという名の不毛な愚痴を
 粘り強く聞き続ける耐性がありません。

 それを素直に告白してしまい
 今年に入ってすでに
 2人の友人を泣かせました。

 でも、やっぱり苦手。

 50歳が近づくにつれ
 現役で突っ走れるのは、あと10年。
 還暦を迎えるころには、わたしは隠居して
 孫と遊び倒したいと思っているので

 時間に限りがあり
 悩む時間が惜しい。

 悩む前に動いた方が得策だと思うし、
 この歳になると、動いた後の失敗も怖くなくなりました
 (つまり、厚かましくなったということ)。

 それでなくても気の短い性分ゆえ
 じっくりと人の悩みに耳を傾けている
 ゆとりも徳も持ち合わせておらず

 話を聞いているうちにイライラしてきて
 結局、罪のない
 悩める友人を泣かせることになるのです。

 だから、こんな友達甲斐のない
 わたしになんか相談せず
 ぜひ、伊集院先生のこの本を読んで
 解決の糸口をつかんでほしいと思うのです。

 伊集院と言っても光ではなく静。
 直木賞作家の伊集院静の
 「悩むが花 ―大人の人生相談」
 です。

 週刊文春の好評連載をとりまとめた単行本ですが
 最後の無頼派、伊集院先生ならではの
 そっけなくもユーモアがまぶされ
 的を射た回答は、

 人生に悩めるあなたに
 きっと良き方向性を示してくれることでしょう。

 少なくとも、やさしさのないわたしのような女より
 人生経験豊富で愛のある、伊集院先生の言葉の方が救いになるはず。

 本書の序章のタイトルに
 「悩んでるうちがハナなんだよ
 とあり、心の底から共感します。

 ハナなんだから、気が済むまで
 思う存分悩めばいい。

 でも、ハナも実もいらないわたしは
 人生相談の回答は伊集院先生にお任せして、
 先を急ぐことにします。



  実はこの本、先週、愛媛から来たいい女・Pecoさんから
  頂戴した本。タイムリーだったので紹介させてもらいました。
  Pecoさん、ありがとう!

 子どものころから現在まで
 生活の中に常にラジオがあります。

 小学生の頃は、親が自宅で内職をするのに
 ラジオを流しっぱなしだったので
 自然と聞いていたし

 中学で深夜放送デビューしてから
 オールナイトニッポンのとりこになり

 短大の下宿生活でも
 テレビはなくともラジオはあり
 この時期はFM一辺倒。

 20代は、極めて不純な理由から
 通勤時にラジオの英語講座を聞いていた時期もありました。

 大人になってからは
 もっぱらAM、FM使い分けつつ
 今も車の中では常にラジオ。

 最近は
 ジェーン・スーと博多大吉が出演する回の
 TBSラジオ「たまむすび」をYouTubeで聞いているという
 ミーハーぶり。

 多分、これからも死ぬまで聞き続けると
 思っています。

 そんなラジオ好きにはたまらない雑誌を
 Amazonをさ迷っていたときに見つけてしまいました。

 「21世紀ラジオ読本」
 です。

 いわゆるムック形態で
 1センチほど厚みがあり、
 今をときめくラジオパーソナリティーの面々の
 対談あり、インタビューあり
 という盛沢山な内容。

 正直、深夜放送を離れて久しいので
 本書に登場する
 今どきのパーソナリティーのことはよく知らないのですが
 それでも、読んでいて楽しい。

 そして、ますます募る
 ラジオに対する憧れ。

 でも、本書を読みながら
 はたと気づきました。

 わたしが2年間続けている
 「仕事美人トークカフェ」というトークイベントも
 かなりリスナーを限定したラジオの生放送みたいな
 もんだな、と。

 話す人がいて、聞く人がいて
 その時間を共有している
 という意味で。

 トークカフェでは
 「進行表」としてトークの流れを想定した
 台本めいたものを毎回用意します。

 トーク自体は
 その場でわたしが尋ねることに
 ゲストに自由に語ってもらうのですが

 ゲストによっては
 台本通りに進行する場合もあれば
 話がどんどん膨らんだり、転がっていったりするケースもあり
 実にスリリングで面白いのです。

 一人でラジオ番組作っている
 というつもりでイベントを捉えると
 それはそれで、なんだかときめいてきます。

 ハガキ職人にはなれなかったけれど
 なんちゃってパーソナリティーとして
 ラジオ番組を制作するようにイベントやっていこう!
 という新たな目標というか、目覚めというか
 楽しみができました。本書を読んで。

 表紙には
 「いま、ラジオがおもしろい!」
 とありますが

 ラジオは昔からおもしろいし
 これからもおもしろい
 です。

 そして、地味だけど
 消えることはない媒体だと思います。

 ラジオを愛する全ての人に
 その舞台裏を垣間見る感じで読んでほしい1冊。



 一度だけ、吉田拓郎のオールナイトニッポンで
 ハガキを読まれたことがあります。うれしかったなぁ。

 2月の「仕事美人トークカフェ」の概要を
 お知らせします。

 今年初の男性ゲストです。

 第1回の「仕事美人トークカフェ」を
 当時事務所の近所にあったパン屋さん
 「レトワールフリヨン」を会場に
 同店のオーナー、藤原宮子さんをゲストにお迎えし
 開催したのが2012年11月でした。

 現在、同店は
 西区中広から中区八丁堀に移転。
 お店も大きくなり、スタッフも増え
 ますます人気のパン屋さんに。

 中広の店舗は「喫茶 ふりよん」として
 レトワールフリヨンのブリオッシュを使った
 抜群においしいフレンチトーストが特長の
 カフェとして営業を続けています。

 その「喫茶 ふりよん」の店長
 大葉 進さんが
 2月の「仕事美人トークカフェ」のゲストです。

 わたしは、いつも
 午後の4時頃をねらって「喫茶 ふりよん」へ
 出かけます。

 お客さんが少なめの時間帯なので
 大葉店長の話が聞けるから。

 当初、パン職人として
 レトワールフリヨンに就職したにもかかわらず
 いきなり、カフェの店長に抜擢され
 昨年8月から孤軍奮闘している大葉店長。

 最初は、本当に
 「だ、大丈夫かぁ?」という危なっかしい対応で
 ハラハラして見ていたのですが
 持ち前の素直さとガッツでぐんぐん成長。

 顔つきも変わり、
 話していても“熱い思い”がビンビン伝わってくる
 頼もしい店長に変貌しつつあります。

 今回のトークカフェでは
 そんな大葉店長に
 日々の悪戦苦闘ぶりを聞き出したいと思っています。

 お店の人気メニュー
 フレンチトーストも併せて
 お楽しみいただけますよ♪


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      【仕事美人 トーク・カフェ】VOL.25
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    フレンチトーストがおいしい「喫茶ふりよん」店長
           大葉 進 さん
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  テーマ:「パン職人からカフェ店長に!?
       現在進行形、若葉マーク店長の孤軍奮闘物語」     
 
  日 時  2015年 2月14日(土) 15:00~17:00

  会 場  喫茶 ふりよん
      (広島市西区中広町1-18-22メゾン瀬川101)

  参加費  一般 ⇒ 3000円 ※ フレンチトーストと飲み物付き

        【しごび】読者 ⇒ 割引あり

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 ▼お店のWebサイトはこちら
 
 ▼「喫茶 ふりよん」のフェイスブックページはこちら

 本日、1月10日
 【 仕事美人のメール作法
 は創刊10年目を迎えました。

 10年前の今日、まさか
 こんなにも長く続くなんて
 想像もしていませんでした。

 メルマガに書く内容がいつか本になったらいいな
 という思いで、自分の媒体(マイ・メディア)として
 スタートし

 現在、6880人の読者の方々に
 お読みいただいています。

 ご愛読、本当にありがとうございます。

 パソコン画面の向こうに
 読者の皆さんの存在をいつも感じながら
 メルマガを書いてきました。


 読者の方からいただくメールや、
 直接お会いできる機会を
 励みに

 これからも配信を続けていけたらなと
 思っています。

 今年は1年かけて
 「創刊10周年企画」を展開していくつもりですので
 楽しみにしていてください。
 
 1人でも多くの読者の方と
 交流できる機会を設けていきたいです。

 これからも【しごび】
 どうぞよろしくお願いいたします。



 今夜は、10年書き続けてきた自分を
 ちょっと誉めてやろうと思います。


 ひと目会ったその日から
 恋に落ちそうになる
 大人の男。

 その人の名は
 吉田類。

 2015年
 最初の本の紹介は
 吉田類「酒場詩人の流儀」です。

 2014年12月20日
 吉田類さんの「ほろよいトーク」という
 講演会を見に行き、

 そのナチュラルすぎる人柄を生で拝見し
 魅了されました。

 会場となったホールの最前列には
 類さんのファンがずらり。

 類さんが客席に
 「質問のある方は……」と投げかけると
 すぐさまポンポンと手が挙がり
 トークが弾む弾む。

 この時の様子をメルマガに書いた後
 ある仕事の打ち合わせ時に、
 「メルマガ読みました。実はわたしも吉田類さん
  大好きなんです」
 と何人かの女性から告白されました。

 酒場詩人を自称する吉田類さんのファンは
 ひそかに生息する模様。

 そんな吉田類さんが書いたエッセイが
 「酒場詩人の流儀」
 です。

 “詩人”の書く本ゆえか
 90篇あまりのエッセイの一つひとつに
 あふれる詩情。

 それは決して
 自己満足の陶酔型のモノではなく
 自然や動物、人に対する
 冷静な観察眼と愛情に根差すものと感じました。


 友人に
 元新聞記者で、えらく文章のうまい男がいます。

 新聞記者をしていたのだから当然?
 といえば、当然なのかもしれませんが

 記者だからと言って、皆が皆
 文章がうまいわけではないでしょう。

 記者職を離れて久しく、今は会社の社長をしている彼が
 時折、思い出したように書くブログの文章は

 教養と詩情が垣間見れ
 一読者としてはもちろんのこと
 一編集者として読んでも
 「うまい!」と唸ることがしばしば。

 謎だったのは、
 決してセンチメンタルな男ではなく
 わたしよりも十歳近く若い、まだまだ「枯れる」境地にもない
 彼が書く文章に、なぜ、人の心をきゅんとさせる詩情が漂うのか
 ということでした。

 そして、類さんのこの本を読んで
 その謎が解けました。

 本書の
 「はかなくも命」という頁に

  生き物は、数ミリ、数秒の差が生死を分かつ現実と直面している。
  まして予測しきれなかった未知の危機は、突如としてやってくる。
  だからといって、四六時中身構えるなんて習性は、
  誰しも持ち合わせていないだろう。
  “いわんや無防備極まりない酒飲みをや”だ。

  幸いなことに、僕は山歩きや自然との対話をこの上ない喜びとしている。
  介護されないで済む体力づくりと、野性的感性を失わずに
  いられそうな気がする。

 とあり、類さんの文章に漂う詩情は
 幼き頃からの変わらぬ冒険心と
 長きにわたり継続してきた自然との対話に
 裏打ちされた「野性的感性」によるものであることに
 気づきました。

 そういえば、くだんの友人も
 新聞記者になる前は、冒険家を目指し
 カヌーで世界を渡り歩いてきた経歴の持ち主。
 自然といやというほど対話してきたであろうことは
 想像がつきます。

 自然の持つ美しさや豊かさだけでなく
 計り知れない恐ろしさと対峙したことのある人だからこそ

 経験と感性が化学反応を起し
 書ける文章があるのだと思います。


 本書の前半に
 「幻の遡上」「幻からの生還」という2つの頁に
 類さんの山での遭難体験が綴られていて
 印象的でした。

 このあと、類さんは
 どうやって助かったのか……

 遭難の様子は書かれていても
 「その後」はなく、ご本人にぜひ聞いてみたいところですが
 聞くだけ野暮かなぁ。


 エッセイの最後を締めくくる
 「あとがきにかえて」
 がまた素晴らしく、
 久々に泣きそうになりました。

 教養と詩情をポケットに忍ばせ、旅を続ける男は
 やっぱり、素敵です。


 ということで
 とりとめのない長いだけの紹介文になってしまいましたが

 吉田類を知る人も知らない人も
 酒を飲む人も飲まない人も
 しばし人間・吉田類の世界に酔いしれてほしい1冊です。



  今年は、広島で「吉田類ごっこ」するぞ~♪




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